ペトリ皿を使った細菌の同定方法
はじめに
細菌の培養と同定は、抗生物質耐性の管理に不可欠です。抗生物質に耐性を示す細菌種は増加しており、これは医師が抗生物質を過剰に処方することが一因です。患者が生命に危険がある場合を除き、抗生物質投与前に細菌を培養して同定することで、患者本人とコミュニティの健康を守れます。
必要なもの
- 光学顕微鏡
手順
手を十分に洗浄します。培養物を扱う前後に必ず手を洗い、他の細菌が混入するのを防ぎます。
スライド上でグラム染色を行います。結晶紫染料を加え、細胞壁のペプチドグリカンが染料を吸収します。紫色に染まればグラム陽性、ピンク色に変わればグラム陰性です。グラム陽性菌はペプチドグリカンが多く、抗生物質に対して感受性が高い傾向があります。
細菌の形態を観察し、分類します。球菌(coccus)は丸形、桿菌(bacillus)は棒状、らせん菌(spirilli)は螺旋状です。
集団形態(配列)を確認します。桿菌は二つずつ(ジプロ)または長い鎖状に並び、球菌は集団(スタフィロ)や鎖状(ストレプト)に見られます。
抗生物質感受性テストを実施します。ペニシリン、セフェム系、フルオロキノロン系など複数の抗生物質を用い、コロニーが生存するかを確認し、耐性の有無を評価します。
