細菌はどのような細胞構造を持つのか
界(Kingdom)モネラ
すべての生物は動物・植物・菌類・原生生物・単細胞生物(モネラ)の5つの界に分類されます。細菌はモネラ界に属し、さらに古細菌(アーキア)と細菌(バクテリア)に分かれます。
原核生物
生物は細胞構造により原核生物と真核生物に大別されます。真核細胞は核や膜で囲まれた細胞小器官を持ちますが、細菌はこれらの膜結合構造を欠く原核細胞です。この違いは生物分類上最も重要な区別の一つです。
単細胞
細菌は単細胞の微小生物で、長さは通常0.5〜5µmです。真核細胞より小さく、筋肉細胞や血球とは異なり、単独で生存できる自律的な生命体です。多数集団で生活することもありますが、互いに依存して特化した機能を分担することはほとんどありません。
構造
細菌は形状が棒状(桿菌)、球状(球菌)、螺旋状(らせん菌)のいずれかです。細胞は細胞質(細胞内構造が浮かぶ液体)に囲まれ、外側に細胞膜、さらに細胞壁があります。DNAは環状染色体1本と、プラスミドと呼ばれる小さな環状DNAが数本存在し、細胞質内に位置します。多くの細菌は細胞壁の外側に1本以上の鞭毛(フラジェラ)を持ち、液体中での運動に利用します。
活動
大多数の細菌は死んだ有機物を分解して栄養を得ますが、一部は生きた細胞を捕食したり、光合成や化学合成によってエネルギーを獲得します。病原性細菌は組織を破壊したり毒素を分泌して疾患を引き起こします。また、酸素が必要な好気性細菌もあれば、酸素が不要、あるいは有害な嫌気性細菌も存在します。
増殖
細菌は主に二分裂によって増殖しますが、出芽や断片化で不均等に分裂するものもあります。サイズが小さく構造が単純なため、増殖速度は非常に速く、最適条件下では20分未満で1回の分裂が可能です。
