農機具の危険とは?

農業は労働者にとって非常に危険な業種です。1992年から2007年の間に、作業関連の負傷により8,000人以上の農家が死亡し、2008年だけでも農機具に起因する事故で456人が命を落としました(米国疾病予防管理センター CDC)。農機具の危険を正しく理解し、適切な安全対策を取ることは、生死を分ける重要なポイントです。

はさみ(ピンチ)ポイント

はさみポイントは、機械の二つの部品が接近し、うち一方が回転運動をしている場所です。チェーン駆動、ベルト駆動、歯車駆動、給料ロールなどが該当します。手がはさみポイントに挟まると手の切断、衣服がはさまると体の他部位まで巻き込まれ、致命的な事故につながります。

巻き込み(ラップ)ポイント

回転軸が露出している箇所はすべて巻き込みポイントです。髪の毛や衣服、体の一部が軸に捕まると離れられず、深刻な怪我や死亡につながります。特にスプライン軸、四角軸、六角軸は巻き込みやすく、ビータや回転リールが露出している場合や軸端がベアリングをはみ出している場合に注意が必要です。

せん断・切断ポイント

せん断ポイントは、二つの部品の刃先がはさみのように交差して動く場所です。切断ポイントは、物体が十分な力で移動し、比較的柔らかい材料を切り取る箇所です。どちらも収穫機械に多く見られ、草刈り機、コンバインヘッド、飼料チョッパーなどで発生します。機械が停止していても、刃の近くに手を置くと事故が起きることがあります。

圧砕(クラッシュ)ポイント

圧砕ポイントは、二つの部品が互いに向かって動く、あるいは一方が静止物体に向かって動くことで生じます。体が機械部品の間に挟まれると重大な圧砕傷を負います。たとえば、急勾配でトラクターを操作した際の転倒は、圧砕事故や死亡につながります。

引き込み事故

稼働中の機械に手で材料を投入したり、手で詰まりを除去しようとすると、瞬時に引き込まれます。給料ロールは高速で回転しており、手が巻き込まれると瞬時に致命的な事故となります。

フリーホイリング(自由回転)

機械は停止後も数分間回転し続ける部品があります。たとえば、飼料ハーベスターのカッター、ハンマーミル、ベーラーのフライホイール、回転式草刈り機、送風ファンなどです。電源を切ってすぐに手を入れようとすると、重傷を負う危険があります。

投射物

フレイルチョッパーやハンマーミルなどの機械は、部品が高速で回転し、石や穀粒などの物体を遠くへ投げ飛ばすことがあります。操作中の農家だけでなく、近くにいる人も投射物による怪我を受けやすいので注意が必要です。

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