絶滅危惧種法の執行は誰が行うのか?
1973年、リチャード・ニクソン大統領は絶滅危惧種の保護が必要だと提言し、同年に「絶滅危惧種法(ESA)」が成立しました。現在も、この法律の実施は複数の機関や個人の協力によって行われています。
陸上・海上での保護
絶滅危惧種は陸上を歩くもの、空を飛ぶもの、海中を泳ぐものすべてが対象です。主な執行機関は、内務省に属する米国魚類野生生物局(FWS)で、ESA の主要な執行主体です。海洋生物については、米国海洋大気庁(NOAA)が保護を担当しています。
国務長官の役割
国務長官は、絶滅危惧種リストに掲載すべき種の決定や、違反者に対する民事訴訟の検討に関与します。個人が絶滅危惧種に危害を加えた場合、国務長官は司法長官と連携し、法的手続きを進めることができます。
財務長官―財政的役割
ESA には財政面の規定もあり、財務長官がその管理を担当します。輸入や輸出時の手続きを監督し、違反者には罰金や懲役が科せられます。また、違反情報を提供した者に対して報奨金を支払うほか、没収した動植物の保護・管理に必要な資金を提供します。
米海軍省(U.S. Coast Guard)―公海での執行
公海において ESA に違反する行為が確認された場合、米海軍省が介入し、違反の取り締まりや取り締まり後の処罰を行います。
個人ができる支援
「セーフハーバー(Safe Harbor)協定」により、私有地に絶滅危惧種が生息した場合でも、土地所有者が法的リスクを負うことなく保護活動を行える仕組みがあります。これにより、個人も積極的に種の保全に貢献できます。
まとめ
ESA の執行は、FWS、NOAA、国務長官、財務長官、米海軍省といった官庁が連携し、さらに市民の協力も取り入れることで、絶滅危惧種の保護を実現しています。
