肋骨骨折の治療法と対処法
肋骨骨折は多くの場合軽度の怪我ですが、非常に痛みを伴います。基本的な治療は痛みの管理と、合併症がないかの観察です。できるだけ早く医師の診察を受けることが重要です。
必要なもの
- 1〜2インチ幅の粘着テープ(数枚)
- 市販の鎮痛剤(イブプロフェン、アセトアミノフェン、ナプロキセンなど)
対処手順
痛みの管理(軽症の場合)
- 胸部に鋭い圧痛や咳・呼吸時の痛み、皮下出血や変形がある場合は、肋骨骨折の可能性があります。
- 1〜2インチ幅の粘着テープを4〜5枚切り、胸骨から背骨まで伸びる長さにします。
- 骨折した肋骨の上にテープを1枚貼り、胸骨側から背中側へ巻き付けます。胸全体を覆わないよう注意し、呼吸が妨げられないようにします。
- 同様に、骨折部位の左右に3〜4枚のテープを平行に貼り、動きを制限して痛みを軽減します。
- 粘着テープがない場合は、衣類や布を詰めた袋などで簡易スプリントを作ります。胸に巻き付け、腕をスリングで固定し、骨折部位への動きを最小限に抑えます。
- 鎮痛剤(イブプロフェン、アセトアミノフェン、ナプロキセン)を服用させ、痛みを和らげます。
- 咳を促し、肺に分泌物がたまらないようにします。痛みは伴いますが、肺炎予防につながります。
重症骨折の確認と対処
- 呼吸が速く浅くなる、心拍数の上昇、呼吸困難、血痰などの症状がある場合は、肺損傷を伴う重症骨折の可能性があります。
- 胸部の左右で呼吸時の動きを観察し、一方が上がりもう一方が下がる「胸部フレイル」の兆候がある場合、3本以上の肋骨が折れています。
- 呼吸困難や胸部の不対称な動きが強い場合は、患者を骨折側に寝かせます。
- 骨折部位の下に丸めた布を入れて支え、呼吸時の痛みを軽減します。
- 砂や土を入れたビニール袋を作り、胸側に当てて胸部の動きを抑えます。
- 重い袋の上にガーゼパッドを置き、胸の両側からテープで固定します(背中はテープで覆わない)。
- 患者を側臥位に保ち、呼吸状態を常に監視します。呼吸が止まった場合は、体位を変えてCPRを行う必要があります。
- 軽症でもすぐに病院へ搬送してください。呼吸困難の兆候があれば、搬送手段を確保し、重症でなければ自力で歩いて受診できます。
- 呼吸状態を継続的に観察し、テープやスプリントが呼吸を妨げないよう随時調整します。
