煙密度レジスタの標準試験方法
火災時には煙によって視界が著しく低下し、負傷や死亡のリスクが高まります。材料の煙密度は、煙の中でどれだけ視認できるかを示す指標です。本標準試験は、専用機器で材料の煙密度を測定し、実際の火災での挙動を予測します。
テスト要件
- 試料は75 mm × 75 mm の正方形にカットし、使用厚さは通常25 mm 以下とします。厚さがそれ以上の場合は、裏側から余分な部分を除去します。
- 同一条件で 9 本の試料を煙密度チャンバー内で測定します。
標準試験方法
- 煙密度チャンバーは垂直に設置し、片側を熱源に向けます。
- チャンバー底部から上部の光センサーまで白色光ビームを通し、煙の濁度グラフを取得します。
- 取得した濁度データに対し複数の計算式を適用し、レンズに付着したすす量を求めます。
- 試験時間は約20分です。
結果の計算
- 濁度‑時間曲線から、光透過率が 10 %、40 %、70 % に達する時間と、煙が最大放出される時間を特定します。
- これらの時間を基に煙指数を算出します。煙指数が高いほど煙の発生速度が速く、火災からの脱出時の危険性が増大します。
- 結果は特定光学密度(Specific Optical Density)として表示されます。
テスト実施時期・対象
- 材料の用途に応じて標準煙密度試験を実施します。軍用素材(潜水艦や艦船の内部部材など)の評価に頻繁に利用されます。
- プロパンや灯油など、加熱用燃料ガスの煙密度測定にも本試験が用いられます。
