HIB(インフルエンザ菌b型)の算出方法
概要
HIB(Haemophilus influenzae type b)は、発展途上国を中心に毎年約40万人の子どもが死亡する重篤な感染症です。細菌性髄膜炎や肺炎の主な原因であり、効果的なワクチンは存在しますが、認知度が低く対策が遅れがちです。適切に罹患率を算出すれば、各国が迅速に対策を講じやすくなります。
計算手順
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ステップ1:対象施設の選定
髄膜炎の発生率を算出できる拠点を選びます。対象は、明確な診療エリアを持ち、ほとんどの小児が受診し、HIBワクチンの使用が少ない病院です。また、疑いがある小児に腰椎穿刺(脊髄液採取)を実施できる施設であることが条件です。
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ステップ2:培養確定症例の集計
対象病院で培養検査により確認されたHIB髄膜炎症例数をカウントします。培養設備がない病院もありますが、培養検査を行う病院からのデータは必須です。得られた症例数から、全髄膜炎症例に占めるHIBの割合を算出します。
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ステップ3:脊髄液採取数の把握
調査期間中に採取された膿性脳脊髄液(脊髄液サンプル)の総数を数えます。
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ステップ4:培養陰性症例の推定
培養で陰性と判定されたが、臨床的にはHIBが疑われる症例数を推定し、培養確定症例に加算します。
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ステップ5:腰椎穿刺未実施児の補足
地域の小児科医から提供された情報を基に、疑いはあるが腰椎穿刺を受けなかった子どもの数を推定し、総数に加えます。
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ステップ6:肺炎症例への換算と全国推計
上記で算出したHIB髄膜炎症例総数に、研究で示された「髄膜炎症例 : 肺炎症例 = 1 : 5」の係数(5倍)を掛け、HIB肺炎症例数を概算します。その後、調査エリアの小児人口と全国の小児人口の比率で外挿し、国内全体のHIB罹患率を推定します。これにより、ワクチン接種強化の根拠となる具体的な数値が得られます。
