大腸菌群が発生する主な原因は?
大腸菌群は温血動物(ヒトを含む)の腸内に常在し、土壌や植物、表層水にも存在します。必ずしも有害ではありませんが、糞便汚染の指標とされ、水中に検出されると大腸菌やコレラ、肝炎ウイルスなどの病原体が混入している可能性があります。特に公共の湖や家庭用浄化槽・井戸で汚染が起こりやすく、公共水道でも問題になることがあります。
動物の糞
動物の糞は水質汚染の大きな要因です。飼い犬の排泄物が適切に処理されないと、家庭用浄化槽や井戸が汚染されます。ハトやカモメなどの水鳥も湖沼の大腸菌汚染源となります。多くのビーチでは餌やりを禁止し、シカゴでは境界コリーを使ってカモメを追い払う取り組みが行われています。州の保健当局はビーチシーズン中に定期的に水質検査を実施し、基準を超える場合は入浴禁止措置を取ります。
浄化槽・井戸の管理不備
大腸菌は表層土壌に存在しますが、適切な深さに設置された井戸や浄化槽は基本的に安全です。浅い井戸やひび割れた井戸は簡単に汚染されます。老朽化、農機具や除雪車の衝撃、施工時のミスなどが原因でひびが入ることがあります。逆流防止装置や防水シースの設置、十分な埋設深さの確保が重要です。汚染は味・臭い・見た目では判別できないため、年に一度は水質検査を行いましょう。
豪雨による流出
豪雨は土壌や庭の肥料、動物の糞などを雨水が巻き上げ、浄化槽のひび割れや湖沼に流入させます。また、下水道が飽和すると汚水が逆流し、近隣の湖や川に放出されます。都市部の住宅でも、地下室に汚水が逆流するケースがあります。
農業排水
集中飼養施設(CAFO)では大量の液体排泄物が露天のラグーンに保管されますが、漏洩やはね返りが起きやすく、雨によって周辺の水源が汚染されます。灌漑用水が汚染されると作物にも影響し、最終的に食材を通じて大腸菌が人に感染するリスクがあります。
入浴者の排泄
泳ぎながらの排泄は水中に糞便大腸菌を直接持ち込みます。トイレトレーニングが不十分な子どもはゴムパンツを着用させ、入浴前に必ずトイレに行くよう指導しましょう。
