NFPAラベル(ファイアダイヤモンド)の概要と使用要件
米国消防防護協会(NFPA)は、化学物質の健康危険性、可燃性、反応性などを示すラベル(通称「ファイアダイヤモンド」)を策定しました。このラベルは、色・数字・記号で危険情報を一目で把握でき、化学品を製造・流通・保管する産業・商業・教育機関などでの使用が義務付けられています。
機能
NFPAラベルは、化学物質を取り扱う作業者や周囲の人々の安全を守ります。また、緊急対応者が迅速に健康危険性、可燃性、化学反応性などの特性を把握でき、適切な救護措置や対処手順を決定するための重要な情報を提供します。
ラベルの構成(シンボル)
ラベルはダイヤモンド形に4つの色分けされた区画で構成されます。
- 青(左上):健康危険(Health)
- 赤(上部):可燃性(Flammability)
- 黄(右側):化学反応性(Reactivity)
- 白(下部):特別な危険(例:水と反応する場合は「W」の斜線)やその他のシンボルが記載されます。
危険度の評価
各区画には0から4までの数字が記され、数値が大きいほど危険度が高くなります。例えば、健康危険(青)で「4」は極短時間の接触でも死亡または重篤な後遺症を引き起こすことを意味し、「0」は危険がほとんどないことを示します。
特別警告シンボル
白区画には以下のようなシンボルが使用されます。
- COR:腐食性(酸・アルカリ)
- SA:単純窒息性ガス
- BIO:生物学的危険
- POI:毒性(骸骨と交差した骨)
適用と表示要件
NFPAラベルは業界標準であり、すべての実験室、化学品製造・販売業者での使用が義務付けられています。ラベルには危険情報に加えて、物質名、製造者または販売者の名称・住所を明記する必要があります。雇用者はすべての容器が適切にラベル付け・タグ付け・マーキングされていることを管理・確認する責任があります。
