麻薬密売がもたらす問題点
2001年だけで、連邦政府はマリファナからヘロインまで、合計約2,913,724ポンド(約1,322トン)の薬物を押収しました(全米薬物押収システム)。しかし、密売が続く限り、何百万もの薬物が市場に流通し、米国社会に深刻な影響を与えています。
経済的コスト
薬物密売は社会全体に巨額の財政負担を強いる主な要因です。例として、2002年の薬物関連費用は約1809億ドルと推計されており、医療費や生産性損失などが含まれます。さらに、警察、DEA、FBI、国境警備隊などの取締りにかかる直接的な予算も膨らんでいます。
死亡リスク
密売は直接的・間接的に死亡事故を引き起こします。米国とメキシコの国境でのカルテル間の暴力は、取引関係者だけでなく無関係な市民の命も奪っています。警察官やDEA捜査官、国境警備隊員も高い危険にさらされ、1991年から2000年にかけて薬物関連の作戦で33名の法執行官が死亡しています(薬物政策情報センター)。
矯正システムへの影響
薬物密売は刑務所や拘置所の過密化を招き、矯正費用を増大させます。2009年だけでDEAは30,567件の薬物関連逮捕を行い、多くが連邦刑務所に収容されました。州レベルでも150万件以上の逮捕が行われ、所持から密売まで幅広く取り締まられています(司法統計局)。
中毒と健康被害
密売で流通する薬物は過剰摂取や薬物関連疾患による障害・死亡の原因となります。呼吸器、心血管、神経系、腎臓、肝臓、筋骨格系、消化器系へのダメージが報告されています。米国での死亡原因の4割はアルコール、タバコ、違法薬物使用に起因し、その多くは密売によって供給されています(国立薬物乱用研究所)。
