フックワーム(鉤虫)についての情報
原因
フックワームは、土壌中に存在する鉤虫卵が皮膚(特に裸足)から体内に侵入し、呼吸器を経由して咳とともに飲み込まれ、小腸に到達して孵化します。孵化した幼虫は小腸の壁に付着し血液を吸うことで感染が成立します。
種類
フックワームを引き起こす主な鉤虫は以下の3種です。
- Necator americanus(ネカトール・アメリカヌス)
- Ancylostoma duodenale(アンキロストマ・デュオデナレ)
- Ancylostoma braziliense(アンキロストマ・ブラジリエンシス)―人間だけでなく動物にも感染します。
症状
多くの場合は無症状ですが、血液吸収に伴う貧血や以下の症状が現れることがあります。
- 腹部不快感・下痢・嘔吐
- 血便・咳嗽、時に血痰
- 倦怠感・発熱・食欲不振
- ガス過多・皮膚の蒼白(貧血)
治療
米国国立衛生研究所(NIH)では、以下の駆虫薬が推奨されています。
- アルベンダゾール
- メベンダゾール
- ピランテル・パモエート
貧血が認められる場合は、タンパク質や鉄分の摂取量を増やすことで補正します。具体的な量は医師の指示に従ってください。
予防
汚染された土壌(特に糞便が混入した土)への接触を避けることが最も重要です。CDCは、裸足で歩かない、手を洗わずに土を触らないことを推奨しています。
合併症
治療が遅れると以下のような合併症が起こります。
- 慢性貧血・タンパク質欠乏
- 子どもの成長・精神発達の遅れ
- 倦怠感、呼吸困難、心不全
