病院における感染制御と看護師の役割
感染症は体内に侵入し増殖して病気を引き起こします。細菌、ウイルス、寄生虫、真菌などが原因となり、軽症から致命的な重症まで様々です。病院は治療の場であると同時に、感染が拡大しやすい環境でもあります。そこで看護師は、感染拡大を防止する重要な役割を担っています。本稿では、看護師が実施すべき具体的な感染制御業務を紹介します。
機器の安全管理
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血圧計カフ、聴診器、はさみなど、複数の患者が共有する医療機器は使用ごとに消毒・除菌が必要です。体温測定時には、プローブに使い捨てカバーを装着し、使用後は必ず清掃します。
栄養や点滴用チューブ、排液チューブは定期的に交換しなければ、細菌が繁殖しやすくなります。交換頻度は施設ごとのプロトコルに従い、適切に管理します。
適切な服装と身だしなみ
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長袖のシャツやジャケット、過度のアクセサリーは細菌の拡散源となります。そのため多くの医療機関では、短袖のスクラブトップや最小限のジュエリー(時計のみ)を着用することが義務付けられています。
髪は顔から離し、爪は短く保つことで微生物の付着を抑えます。何よりも、手指の洗浄は厳格な手順に基づき、感染予防の最重要手段です。
ユニバーサルプリコーション(普遍的予防策)
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米国疾病予防管理センター(CDC)が定めた「ユニバーサルプリコーション」は、血液や脳脊髄液、羊水、精液、膣分泌液などの体液に対し、感染拡大を防止するための一連の対策です。鼻汁、唾液、汗、涙、尿、便、嘔吐物は、明らかな血液が混入していない限り対象外とされています。
看護師は、対象体液に接触する際は必ず手袋、ガウン、保護メガネ、フェイスマスクを装着し、針や鋭利な器具による怪我を防止します。
以上のように、機器の消毒・交換、適切な服装・手指衛生、そしてユニバーサルプリコーションの遵守は、看護師が実践すべき感染制御の基本です。これらを徹底することで、病院内での感染リスクを大幅に低減させ、患者の安全と健康を守ることができます。
