メタンガスによる水質汚染の兆候
メタンは無色・無臭のガスで、人体に直接有害ではありませんが、高濃度で吸入すると窒息し、最悪の場合は死亡に至ります。また可燃性があり、閉鎖空間で蓄積すると火災や爆発の危険があります。地下水は自然にメタンが溜まりやすく、特に地下水脈や井戸は汚染リスクが高く、炭鉱や油・ガス掘削作業によって地下に閉じ込められたメタンが放出されることで汚染が進行します。メタンは肉眼では確認しにくいものの、以下のような症状で水質汚染を察知できます。
人工泉(アルテシアン)状態
地下水にメタンが溜まると水圧が上昇し、井戸や配管から水が勢いよく噴き出す「アルテシアン」状態になります。水がゴボゴボと音を立て、蛇口から噴射することが多く、特に温水使用時に顕著です。
水中の微細な泡
メタンが溶け込んだ水は、グラスに注ぐと炭酸飲料のように細かい泡が立ち上がり、ミルキーに見えることがあります。泡が底から上へと上昇する様子は、溶存ガス(メタン、窒素、二酸化炭素)が水中に存在するサインです。
ポンプの吸引不良(ガスロック)
水中に過剰なメタンがあると、ポンプ内部にガスがたまり「ガスロック」状態になります。ポンプは一時的に正常動作しますが、やがて水を吸い上げられなくなり、回転は続くものの水が供給されません。ガスがインペラーを塞ぎ、流路を遮断するためです。
井戸ケーシングの損傷
ケーシングが破損していると、外部からメタンが井戸水に侵入しやすくなります。ケーシングは汚染物質の侵入を防ぐバリアです。ポンプが停止しているときに水の流れる音が聞こえる場合は、ケーシングに穴や亀裂があり、メタンが浸入している可能性があります。
水質検査の実施
メタン汚染の有無を確実に判断できるのは、認定ラボでの水質検査です。メタンは検出が難しいため、州や地方自治体が指定する認証済み検査機関に依頼してください。
