赤外線の危険性とは?
赤外線(IR)は時に「IR放射」と呼ばれますが、ほとんどの場合は人体に有害ではありません。IR光は分子を振動させるだけのエネルギーしか持たず、分子を破壊したり深刻な損傷を与えることはありません。吸収した結果、単に体が温まるだけです。ただし、極めて稀なケースでは危険性が生じることがあります。
電磁放射とは
電磁放射は空間を伝わる波動エネルギーで、周波数はラジオ波のような極低周波からX線のような極高周波まで幅広く存在します。周波数が高いほどエネルギーが大きく、物質との相互作用が強くなります。そのため、ラジオ波は安全に日常的に受けても影響が少ない一方、短時間でもX線に曝露すると有害になることがあります。
赤外線放射
赤外線は可視光の赤色側に位置する電磁波で、人の目には見えません。エネルギーは分子をさまざまな形で振動させる程度で、可視光や赤外線の中でも特にエネルギーが低いため、X線のように分子構造を破壊することはありません。
赤外線の安全リスク
IRは分子を動かすだけなので、適度な量の赤外線は接触した組織を温めるだけです。極端に高いレベルの赤外線に長時間曝露すると、火傷の危険があります。例えば、溶融ガラスや溶けた鋼を扱う作業者は、長年にわたって高出力の赤外線にさらされることで白内障の発症率が上がることが報告されています。
赤外線レーザーの危険性
一部の赤外線レーザーは即座に危険をもたらすことがあります。一般的なハンドヘルドレーザーポインタは目に入っても瞬時に瞬き反射が起き、ほとんどの場合安全です。しかし、安価な緑色レーザーポインタの中には、目に見えない赤外線光を同時に放射し、これが眼球の組織を損傷するほどの出力になるケースがあります。赤外線は見えないため瞬きが起きず、注意が必要です。
