アルコール乱用が体にもたらす長期的影響
2002年8月号の「Seminars in Vascular Medicine」の研究では、適度な飲酒が冠動脈性心疾患のリスク低減に寄与する可能性が示唆されています。しかし、過度の飲酒はさまざまな健康問題を引き起こします。飲酒量が増えるほど、健康や人間関係への影響は深刻になります。
先天性奇形
妊娠初期にアルコールを過剰に摂取すると、胎児の先天性奇形リスクが約4倍に上昇します(2010年10月号「Pediatrics」)。軽度の飲酒でも安全な量は確認されておらず、妊娠中は医師に相談することが重要です。
肝機能障害・肝疾患
肝臓は体内のアルコールを代謝するため、長期的な過剰飲酒は肝機能障害を招きます。飲酒期間と量が増えるほど肝疾患リスクは高まり、黄疸や倦怠感、吐血などの症状は病状が進行したときに現れることがあります。
肝性脳症
肝性脳症は、肝機能障害が進行した結果として起こる重篤な脳障害です。気分や性格の変化、抑うつ、不安、手の震え、注意力低下などが見られ、最悪の場合は致死的です。
自殺行動
長期的なアルコール乱用は脳機能を損ない、情緒不安定を引き起こします。判断力低下や衝動性の増加、抑制の喪失が自殺行動のリスクを高めることが、2010年4月号「International Journal of Environmental Research and Public Health」の研究で示されています。
肥満
アルコールは1gあたり7kcalと高エネルギーで、炭水化物やたんぱく質(4kcal/g)よりもほぼ2倍のカロリーがあります。液体であるため満腹感が得にくく、摂取カロリーが相殺されにくい点も肥満を促進します(2005年2月号「American Journal of Epidemiology」)。
