学校近辺に設置される携帯電話基地局

携帯電話基地局(セルタワー)は、米国全土で急速に増加しており、年間約3,500基が新設されています。その結果、全米で15万〜20万基が稼働し、ショッピングモールや公共施設、学校などの近くに設置されることが多くなっています。

セルタワーとは

セルタワーは、携帯電話の通信を中継するための施設で、電話同士が直接通信することはありません。タワーと携帯電話は低レベルの無線周波数(RF)放射を発しますが、タワーの方がはるかに高い出力で、1秒間に800〜2,200メガヘルツ(8億〜22億回)の電波を放射します。通信事業者はアンテナ設計を改良し、放射が下方に向かないよう対策を講じています。

保護者の懸念

全国の保護者団体は、学校周辺にセルタワーが設置されることに強い不安を抱いています。放射線が子どもの発育に悪影響を及ぼす可能性があると考え、学校敷地から一定距離を保つバッファーゾーンの設定を求める声が上がっています。

健康リスクはあるのか

コロンビア大学のマーティン・ブランク博士らの研究では、セルタワーの電磁波ががんや白血球の変化、運動機能の低下、免疫力低下と関連する可能性が示唆されています。一方で、Cancer.org などは、タワーが放出する放射線はX線よりも低エネルギーであり、健康への影響は極めて低いとする科学的合意があると指摘しています。情報が分かれる中で、結論は出ていません。

経済的側面

学校区はセルタワーから年間約1万ドルの収入を得られるとされています。子ども1人当たりに換算すると1ドル未満で、全体の予算(約18億ドル)に比べればごくわずかです。金銭的利益が子どもの安全より優先されていると懸念する声もあります。

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