包括的なアルコール・薬物評価の実施方法
包括的なアルコール・薬物評価の実施方法
薬物使用障害の重症度を正確に把握するには、徹底した評価が不可欠です。患者との信頼関係を築き、詳細な既往歴を収集し、的確な身体検査を行うことで、効果的な治療計画を立てられます。また、法的・機関的要件を満たすためにも重要です。
評価のステップ
- 1.
プライバシーが保たれた面談を行い、守秘義務を明確に説明して患者の信頼を得ます。落ち着いた非評価的な態度で接し、対立的・高圧的にならないよう配慮し、率直な情報提供を促します。
- 2.
包括的な薬物使用歴を聴取します。現在の使用状況、使用物質の種類、頻度・期間・投与経路、過去の治療経験、使用パターンや最近の変化について詳しく尋ねます。
- 3.
初回の身体評価では、酩酊や離脱の徴候に焦点を当てます。瞳孔散大、眠気、構音障害、混乱、精神病様症状などを観察し、離脱の重症度を評価します。
- 4.
次に、薬物使用に伴う医学的合併症の有無を確認します。意識状態・バイタルサインを測定し、静脈穿刺痕(トラックマーク)やリンパ節腫脹、心肺・肝機能の異常がないか点検します。
- 5.
患者の変化への動機付けを評価します。使用をやめる意思が治療成功の重要な予測因子である一方、動機が低い場合は介入が必要です。
