サウナ利用時の危険と安全対策
サウナはリラクゼーションや血行促進、関節痛の緩和、筋肉の緊張緩和、デトックス、免疫力向上など多くの健康効果が期待できる施設です。しかし、摂氏65〜90度という極高温で利用するため、適切な知識と注意がなければさまざまな健康リスクが生じます。本記事では、サウナ利用時に注意すべき主な危険とその対策を解説します。
脱水症状
サウナ内では大量の発汗が促され、体内の水分が急速に失われます。ハーバード・ヘルス・パブリケーションによると、短時間のサウナで平均的な人は約1パイント(約0.5リットル)の汗をかくとされています。汗の蒸発が体温を下げるものの、長時間にわたって汗が蒸発しない環境にいると、体は汗をかき続けて脱水状態に陥ります。特に激しい運動後にサウナを利用すると、脱水リスクが大幅に高まります。サウナ前後は十分な水分補給を心がけましょう。
やけど
サウナの加熱装置やスチームを発生させるヒーターは、直接触れると即座にやけどを負う危険があります。水をかけて蒸気を発生させる際の一瞬の高温スチームや、金属製のアクセサリー・装飾が熱を帯びて皮膚に接触すると、やけどや熱傷の原因となります。金属製のジュエリーや金具が付いた水着はサウナ利用時に外すか、使用を避けることが推奨されます。
血圧・心拍への影響
高温環境に入ると皮膚表面の血管が拡張(血管拡張)し、心拍数が30%以上上昇します。これにより心臓は1分間に送り出す血液量がほぼ倍増し、血圧が個人差により上昇または低下します。高血圧や心疾患を抱えている方は、サウナ利用前に必ず医師の許可を得るようにしてください。
肺炎(肺胞炎)リスク
サウナ内にカビや菌が繁殖した水が放置されると、空気中にカビ胞子や微粒子が拡散し、吸入すると肺胞炎(肺炎)を引き起こすことがあります。カナダ医学誌(CMAJ)では、サウナのバケツにカビが生えた水をヒーターに注いだ男性が過敏性肺胞炎を発症した事例が報告されています。サウナ内の水はこまめに交換し、長期間放置しないようにしましょう。
サウナは正しく利用すれば健康促進に役立ちますが、上記のようなリスクを理解し、適切な対策を講じることが安全な利用につながります。
