人間のシラミはネズミに感染できるか?
シラミの種類
人間の体に寄生するシラミは、寄生部位により3種類に分かれます。恥部に寄生する陰虱(Pthirus pubis)、体全体に寄生する体虱(Pediculus humanus corporis)、頭部に寄生する頭虱(Pediculus humanus capitis)です。一方、ネズミに寄生するシラミはPolyplax spinulosaと呼ばれ、巣や直接接触で伝播します。
感染の制限
シラミは飛ぶことも跳ぶこともできず、歩いて移動します。そのため、人から人への感染は密接な接触が必要です。人間のシラミをネズミに移すには、ネズミが人のシラミが付着した部位に直接触れる必要がありますが、たとえ接触できても人間のシラミはネズミの血を吸えず、生存できません。
シラミと疾患
体虱はリケッチア・プロワゼキイによるエピデミックチフス(疫病ツナミ熱)を媒介します。米国ではまれですが、衛生状態が悪く人口が密集した地域で発生します。一方、ネズミに寄生するシラミはマウスツナミ熱(鼠熱)を伝えることがあります。
以上のことから、人間のシラミがネズミに感染することは実質的に不可能です。
