オゾン水処理のデメリット

オゾンは1893年に水処理に初めて使用され、1980年代にはヨーロッパ全土で1,100以上のオゾン水処理施設が稼働していました。オゾンは細菌やウイルスに対して塩素よりも高い殺菌効果を示し、飲料水の臭いや味も除去します。また、オゾンは新たな化学物質を加えることなく処理できる点が特徴です。

しかし、オゾン水処理にはいくつかの欠点があります。以下に主な問題点をまとめました。

複雑な混合

  • オゾンは塩素に比べて水への溶解度が低く、十分な殺菌効果を得るためには高度な混合技術が必要です。そのため、装置の設計や運転が複雑になります。

設備・運用コストの高さ

  • 産業規模でのオゾン設備は導入費用が高く、メンテナンスも頻繁に行う必要があります。さらに、オゾン生成には電力が不可欠で、電力供給が途絶えると処理が停止します。

有害な副生成物

  • オゾン処理により、ブロメートと呼ばれる発がん性物質が生成されることがあります。ブロメートは健康リスクが高いため、濃度管理が重要です。

効果が不十分な場合もある

  • 低濃度のオゾンではシストやスポアを完全に死滅させられないことがあります。また、塩素のように再増殖を抑制する働きがないため、微生物の再汚染リスクが残ります。

公衆衛生 - 関連記事