カドミウム毒素とは何か?
カドミウムは金属素材で、米国では年間約1,000万ポンドが工業用途に使用されています。少量でも大量でも体内に取り込まれると毒性を示すことがあります。
識別
カドミウムは亜鉛と共に自然の地下岩石に含まれています。そのため、亜鉛の採掘活動に伴い、土壌や大気中へ意図せず放出されます。カドミウムは蓄積性の毒物で、長期間にわたって体内に取り込まれると健康に悪影響を及ぼします。土壌汚染は食料や水にカドミウム残留物をもたらし、これが人体への主な入口となります。工業製品にも微量が含まれることがあります。
用途
製造工程のさまざまな段階でカドミウムに曝露する機会があります。金属合金やはんだ材料の配合に使用され、電気めっきやニッケルめっき、彫刻工程でも空中に飛散します。ニッケル・カドミウム電池は使用・保管時に空気中への放出源となります。また、カドミウムはその毒性を利用し、豚や鶏の寄生虫駆除薬としても用いられます。
影響
体内に取り込まれたカドミウムは亜鉛の吸収・代謝を阻害し、酵素や臓器の正常機能を低下させます。穀物などの精製食品は体内の亜鉛・カドミウム比を変化させ、長期的には亜鉛欠乏につながります。亜鉛は組織保護に関与するため、欠乏は組織損傷を招きます。カドミウムの蓄積は肝臓、腎臓、骨代謝に障害を与えることが知られています。
症状
個人の体質により、軽度でも重度でも中毒症状が現れます。継続的な曝露は息切れ、体重減少、慢性的な咳を引き起こすことがあります。経口摂取時は腹痛、貧血、嘔吐、唾液過多が見られます。吸入時は咳、頭痛、胸痛、筋力低下、乾いた喉が主な症状です。粉塵や粉末を吸った直後に甘い金属味や乾燥感を感じることもあります。
治療
治療法は摂取経路と量により異なります。軽度の曝露では体内の自然排泄に任せることも可能ですが、継続的に高濃度のカドミウムを摂取すると寿命が短くなり、致命的になることがあります。血液透析などで血中のカドミウムを除去し症状を緩和する方法がありますが、根本的に完治させる治療法は現在確立されていません。
