なぜ採血(phlebotomy)が始まったのか?
「採血(phlebotomy)」という言葉は、古代からさまざまな意味で使われてきました。紀元前5世紀、ヒポクラテス以前にも、病人の治療法として血を抜く行為が一般的でした。
古代の歴史
古代から19世紀末まで、医学は「体液説」に基づき、血液・痰・黄胆汁・黒胆汁の4つの体液のバランスで病気を診断・治療していました。当時の採血は、血液を抜いて病気を体から排除する「瀉血」でした。
バーバーポール
外科医だけでなく理容師も瀉血を行っていました。赤と白のストライプが入ったバーバーポールは、そのサービスを示す看板でした。赤は血、白は止血帯(ツーネック)を表し、ポール自体は患者が握る棒を意味していました。
誤解と否定
19世紀末になると、瀉血は無効であることが科学的に証明されました。過度に血液を抜くと失神し、病状が改善せず、場合によっては死亡することさえありました。
現代の採血
19世紀末以降、採血は血液検査や輸血のために血を採取する行為を指すようになりました。血液を安全に採取するには、認定された看護師や医療従事者として適切な訓練を受ける必要があります。
