皮下注射針の滅菌方法

はじめに

適切に滅菌されていない皮下注射針は、細菌、真菌、ウイルスなどの微生物による感染リスクが高くなります。消毒が微生物数を安全レベルまで減らすのに対し、滅菌はすべての微生物、芽胞を含めて完全に死滅させます。滅菌は主に産業・医療機関で行われ、家庭での実施は推奨されません。

放射線による滅菌

産業用では、針を真空包装し放射線にさらす方法が一般的です。真空は再汚染を防ぎ、放射線は微生物を破壊します。ただし材料へのダメージが懸念されるため、主に製造時の一次滅菌に限定されます。

熱滅菌

最も広く使われている方法は熱を利用した滅菌です。乾熱は時間がかかり効果も限定的です。一方、湿熱は短時間で高い滅菌効果を得られます。

湿熱滅菌は「オートクレーブ」と呼ばれる加圧蒸気装置で行われます。ブリストル王立病院のR. Skilton博士によれば、針の滅菌に最も実用的なのはオートクレーブです。

化学的滅菌

化学薬品を用いて針を滅菌する方法もあります。代表的な薬剤はエチレンオキシド(無色の有毒ガス)で、全微生物に有効かつ針を損傷しませんが、滅菌に数時間~1日かかり、コストも高くなります。その他、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、過酢酸なども使用されます。

まとめ

家庭での針の滅菌は安全性や設備面で難しいため、使用前は必ず医療機関で滅菌されたものを購入するか、使い捨ての針を利用してください。

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