犬と人間に共通する病気

犬と人間は、細菌、ウイルス、寄生虫によるさまざまな感染症を共有します。軽症のものから、放置すると重篤化し死亡に至るものまであります。適切な診断と治療は獣医師や医師に相談することが重要です。

レプトスピラ症

レプトスピラ症はレプトスピラ属の細菌が原因で、温暖な地域や熱帯で特に多く見られます。犬は感染した動物の肉や尿に触れたり、汚染された水を飲むことで感染します。人は感染動物の尿が混入した水で泳いだり飲んだりすることで罹患します。

人の症状は二段階にわたり、最初は発熱、筋肉痛、嘔吐、寒気、下痢などのインフルエンザ様症状が出ます。その後、腎不全や肝不全を伴う第二相に移行することがあります。

犬も同様に発熱、筋肉痛、嘔吐が現れ、腎臓や肝臓の機能障害を起こすことがあります。治療はペニシリン系抗生物質などの投与で行われます。

ロッキー山斑点熱

ロッキー山斑点熱はリケッチア・リケッチィという細菌が原因で、主にロッキー山斑点熱ダニに刺されることで感染します。人も動物も致死的になる可能性がある重症感染症です。

人の初期症状は高熱、寒気、嘔吐、光過敏です。進行すると下痢や全身の筋肉痛、手足から始まる斑状の発疹が出ます。未治療の場合、脳障害、壊死、臓器不全、死亡に至ります。

犬は筋肉痛、発熱、リンパ節腫脹、食欲不振が見られ、進行すると痙攣などの神経症状や網膜出血が起こります。早期にドキシサイクリンで治療すれば回復が期待できます。

ライム病

ライム病はボレリア・ブルグドフェリという細菌が原因で、感染したシカダニに刺されることで人と動物に感染します。

人はダニ刺咬部に赤い輪状紅斑が現れ、数週間から数か月で全身に小さな発疹が広がります。重症例では髄膜炎やベル麻痺、関節炎、脳症(性格変化や睡眠障害)を引き起こすことがあります。症状は感染後何年も経ってから出現することがあります。

犬は初期に発熱、倦怠感、食欲不振が見られ、関節炎や神経症状、心臓疾患を伴うことがあります。治療はドキシサイクリンまたはアモキシシリンで行います。

いずれの感染症も早期発見と適切な抗生物質治療が鍵です。疑わしい症状がある場合は速やかに獣医師や医師に相談しましょう。

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