アルテミシン抽出物粉末とは何か?
アルテミシンは甘草(アルテミシア・アヌア)から抽出される白色粉末です。原産は中国で「青蒿(せいこう)」として茶に利用され、現在はタンザニアなど世界各地で栽培されています。ギリシャ神話の光の女神アルテミスにちなんで名付けられました。マラリア治療薬として認められ、従来の薬に代わる選択肢として注目されています。
歴史
CPAmediaによると、ベトナムのホーチミンはマラリアが兵士を壊滅させたため、毛沢東に治療法を求めました。同時に、中国南部の考古学的発掘で紀元前168年頃の医療茶の古文書が見つかり、北ベトナムがその配合を入手したことで、ベトコン兵はマラリアから回復し、戦闘を続行できました。
開発
1990年代にハノイ地域でプランテーションが開始され、農家はアルテミシア・アヌアの栽培を始めました。白色粉末が開発され、ベトナム全土でマラリア治療に迅速に採用されました。CPAmediaの報告によると、アルテミシンの研究では、悪性マラリア(Plasmodium falciparum)治療に97%の有効性が示されています。
効果
2004年、世界保健機関(WHO)はアルテミシンのマラリア治療薬としての承認を発表しました。2006年には、薬剤耐性を防ぐために他の抗マラリア薬と併用することが求められました。この組み合わせは「アルテミシン併用療法(ACT)」と呼ばれ、アフリカや東南アジアで主要な治療法となっています。症状は数日以内に速やかに緩和されます。
その他の考慮事項
シアトルにあるワシントン大学は、アルテミシンががん治療に有効かどうかの検証を進めています。初期の結果では、アルテミシンががん細胞を選択的に死滅させる可能性が示唆されていますが、結論に至るまでにはまだ時間がかかります。
理論・推測
アルテミシンがマラリア原虫を死滅させる正確なメカニズムは未解明ですが、その効果は確かです。従来の抗マラリア薬は原虫が耐性を獲得し、効力が失われる問題がありました。現在の理論では、ACTによる薬剤の組み合わせと継続的な調整により、原虫が免疫を獲得できないと考えられています。
懸念点
一部の機関は、既存の治療を中止し新薬に切り替えることの信頼性に懸念を抱いています。また、供給の継続性も課題です。クロロキンなどは1回あたり約10セントと非常に安価ですが、ACTは1回あたり1.5〜2.5ドルと高価です。このコストは、アフリカでの腐敗や薬が流通せずに届かない問題、さらにベトナム・カンボジア・ミャンマーなどで見られる偽造薬の問題を引き起こしています。
