下水バックアップが引き起こす危険とは?

下水の汚水は、塩素、石鹸、排泄物、エンジンオイルや調理油などの油分、衛生用品など、さまざまな有害物質が混在しています。特に、病原性微生物が多く含まれており、迅速に除去しなければ感染症のリスクが高まります。

大腸菌(E. coli)とエンテロコッカス

E. coliは動物や人間の腸内に常在する細菌で、接触すると重度の下痢や腹痛を引き起こすことがあります。エンテロコッカスは人の腸管や女性の膣内に存在し、血流に入ると熱や尿路感染、さらには髄膜炎や心臓弁膜障害など重篤な合併症を引き起こすことがあります。

吸入・摂取によるリスク

汚水に触れた後に手を洗わないと危険です。

下水がバックアップすると、家屋内が汚水で浸水します。この状態で汚染された粒子が空気中に舞い上がり、吸い込むことで感染症が拡大する可能性があります。また、手で汚水に触れたまま目・鼻・口に触れると、病原体が体内に入り込み、病気を引き起こします。

胃腸炎

熱が高い場合は医師の診察を受けましょう。

胃腸炎はヒトの糞便に含まれるウイルスが原因で、汚水に接触すると腸や胃の炎症を起こし、嘔吐、激しい下痢、腹痛、発熱などの症状が現れます。症状が数日続く、または体温が38.5℃以上の場合は早めに医療機関を受診してください。

創傷感染

傷がある場合は特に注意してください。

皮膚に傷がある状態で汚水処理を行うと、傷口に細菌が侵入し感染します。作業中は傷口を覆い、作業後は石鹸と水で十分に洗浄し、必要に応じて医師の診察を受けましょう。膿や赤み、腫れが見られたら早急に治療が必要です。

対策と除去

汚水のバックアップはできるだけ早く処理するほど、感染リスクは低減します。汚水に直接触れる時間を最小限にし、汚染されたエリアはアルコールや漂白剤で徹底的に消毒してください。

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