低用量アスピリンとイブプロフェンの相互作用
2008年にバッファロー大学が実施した研究は、米食品医薬品局(FDA)の以前の調査結果を裏付け、イブプロフェンとアスピリンを同時に服用すると、アスピリンが脳卒中や心筋梗塞の予防に有する血小板凝集抑制効果が失われることを示しました。2009年12月のFDAのガイダンスでは、同日に両薬を使用しても安全としつつ、効果を保つためには服用時間を調整するよう医師に相談することが推奨されています。
イブプロフェンの影響
イブプロフェンは、関節炎や頭痛の治療に広く用いられる非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)です。たとえば400 mg程度でも、アスピリンが血小板の凝集を抑えて血栓形成を防ぐ働きを妨げ、心臓発作や脳卒中のリスクを高める可能性があります。
低用量アスピリンの効果
低用量アスピリン(通常1日81 mg)は、血栓ができやすいリスクがある人に処方され、血小板に結合して凝集を阻害し、血管が詰まるのを防ぎます。
イブプロフェンとアスピリンの相互作用
イブプロフェンは血小板への結合がアスピリンよりも速く、結果としてアスピリンの血栓抑制効果を打ち消します。血管が詰まって酸素供給が遮断されると心筋梗塞や脳卒中が起きるため、両薬を同時に服用するとそのリスクが増大します。
相互作用を防ぐ方法
- 即放出型アスピリンを服用した後、少なくとも30分間はイブプロフェンを摂取しない。
- イブプロフェンを服用した場合は、アスピリンを摂るまでに8時間以上の間隔をあける。
- 腸溶性または徐放性アスピリンを服用した場合は、24時間はイブプロフェンを避ける。
- 上記が難しい場合は、イブプロフェン以外の鎮痛薬を選択する。
アスピリンと併用できる代替鎮痛薬
FDAの2006年の調査では、アセトアミノフェン(パラセタモール)は低用量アスピリンの効果を妨げないことが確認されており、痛みのコントロールに有効な代替薬とされています。使用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。
注意点
エクスセドリン、モトリン、アドビル、アリーヴなど、イブプロフェンを含む市販の抗炎症鎮痛薬は、アスピリンの血小板抑制作用を減弱させる可能性があります。薬剤を変更・追加する際は、必ず医師または薬剤師に確認してください。
