プロバイオティクスがpHバランスに与える効果
人間の消化管のpH(酸性度)は、摂取後に病原菌が生存できるかどうかに関与すると知られています。乳酸菌などの特定のプロバイオティクスは、pHを下げることで強力な抗菌作用を示します。プロバイオティクスを豊富に含む食事を摂ることで、消化管のpHを低く保ち、病原体に対する防御シールドを構築できる可能性があります。
概要
国立補完代替医療センターによれば、プロバイオティクスは人の消化管に自然に存在する有益菌と似た生きた微生物です。「善玉菌」と呼ばれ、下痢や過敏性腸症候群の改善に寄与するとされています。
機能
2005年にフランスの研究チームが『Applied and Environmental Microbiology』に掲載した研究では、複数の乳酸菌株が培養環境のpHを低下させることが確認されました。
効果
同研究では、pHが低下した結果、サルモネラ菌の増殖が完全に抑制されたことが報告されています。さらに、乳酸菌は乳酸濃度を上げると同時に、独自の抗菌化合物も産生します。
使用された乳酸菌株
研究に使用された主な株は、Lactobacillus johnsonii La1、Lactobacillus rhamnosus GG、Lactobacillus caseiです。L. casei と L. rhamnosus GG はヨーグルトやチーズ、その他の発酵乳製品に広く添加されています。
今後の可能性
多くのプロバイオティクスは消化管内で長期間生存・増殖できるため、ヨーグルトや発酵食品を日常的に摂取すれば、低pH環境を維持しやすくなります。これにより、経口で感染する一部の病原菌に対する防御効果が期待できます。
