飲料水に含まれるヒ素の危険性とは?
ヒ素は水に溶ける有毒金属です。5〜20年にわたって汚染された水を飲み続けると、ヒ素中毒(ヒ素症)を引き起こす恐れがあります。世界保健機関(WHO)は飲料水中のヒ素濃度上限を0.01 mg/Lと定めています。バングラデシュでの大規模なヒ素中毒事件では、井戸水のヒ素濃度がこの基準の5倍以上に達していたケースが多数報告されています。
皮膚への影響
- メラニンが増加して黒い斑点ができる色素沈着(ハイパーピグメンテーション)や、角化症(皮膚表面に角質が異常に増える病変)が典型的な症状で、診断の指標として用いられます。
がんのリスク
- 皮膚がん、膀胱がん、肺がんなど、さまざまながんとの関連が確認されています。内部がんは致死率が高く、ヒ素中毒による死亡原因の大半を占めます。
その他の健康障害
- ヒ素中毒は糖尿病や血圧異常、特に下肢や足の血行不良、さらには生殖機能障害を引き起こすことがあります。
