ステルコラリスのライフサイクルと対策
幼虫期
汚染された土壌中の線状幼虫(フィラリフォーム幼虫)は、人の皮膚を通して体内に侵入します。皮膚から血流に入り、肺へ、さらに咽頭へと移動し、飲み込まれて小腸に到達します。小腸内で幼虫は2回脱皮し、成虫の糸状線虫になります。
成虫期
雌糸状線虫は小腸の粘膜に口でくっつき、2〜3mmの長さまで成長します。雌は交配なしで自己受精し、1日数十個の卵を産みます。卵は小腸内で孵化し、幼虫は糞と共に外部に排出されるか、体内に残って再び肺へ戻ります。感染が持続すれば、30年以上宿主に残存することがあります。
治療
多くの場合、症状は出ませんが、重症になると腹痛、下痢、肺症状、皮疹などが現れ、重篤な合併症を起こすこともあります。診断は便検査で顕微鏡観察します。治療薬としてはイベルメクチンやアルベンダゾールが用いられ、ヒト内での寄生サイクルを遮断します。
自由生活型
自由生活型の幼虫は2回脱皮して別のヒトに感染するか、4回脱皮して成虫のオスとメス(自由生活型)になります。
交配
自由生活型の成虫は交配し卵を産みます。卵から孵化した幼虫は、再び自由生活型として増殖するか、ヒトに感染して寄生サイクルを開始します。
