鋼材の等級と特性の概要
鋼は長年にわたり化学組成や物理的性質に基づき、SAE、British Standards、ISO、DIN、JIS、UNS などの標準化団体により多様な等級が制定・分類されています。耐食性やリサイクル性に優れ、建築から調理器具まで幅広く利用されています。
機械的特性による等級分類
鋼は化学組成や物理的性質、炭素含有量、使用される規格に基づきさまざまに分類されます。一般的には機械的特性と耐食性で大別されます。
- 化学組成(炭素鋼、低合金鋼、ステンレス鋼など)
- 製造方法(開爐、電気炉、転炉など)
- 加工形態(熱間圧延・冷間圧延)
- 形状(棒材、板材、帯材)
- 脱酸処理(酸素除去)
- 微細組織相(フェライト系、オーステナイト系、二相系、マルテンサイト系)
- 熱処理(焼鈍、焼入れ、テンパリング)
代表的な等級として、フェライト系の409・430、オーステナイト系の304・316が広く使用されています。
炭素含有量による等級分類
炭素含有量は鋼の硬さと靭性を左右します。炭素が多いほど硬くなり、延性は低下します。炭素含有量に基づき、低炭素鋼・中炭素鋼・高炭素鋼の3区分に分けられます。
規格団体別の等級分類
規格団体により等級の呼称や分類が異なります。例えば、SAE規格では以下のように分類されます。
- 合金鋼
- 非合金鋼
- ステンレス鋼
- 工具鋼
- 板・帯用鋼
- 電気板・帯用鋼
使用環境の耐食性と機械的特性を評価し、適切な等級を選択します。
