ハロゲン化有害廃棄物化合物リスト
有害廃棄物とは、人体に対して傷害、疾病、障害、さらには死亡させる可能性のある化学物質のことです。ハロゲン化合物は金属を含まない非金属化合物であり、ハロゲン化有害廃棄物は、これらの非金属化合物が接触した人に健康被害をもたらす場合を指します。
硫黄塩化物 (Sulfur Chloride)
硫黄塩化物はクロロサルファン、硫黄ジクロリドなどとも呼ばれ、腐食性の酸化剤です。吸入、皮膚・眼への接触、または経口摂取により毒性を示し、やけどや呼吸器刺激を引き起こします。水と激しく反応し、硫黄酸化物や有毒な塩化水素を放出します。主に極圧潤滑剤、殺虫剤、染料、特定の医薬品、ゴムの加硫剤の原料として利用され、分子式は SCl₂(硫黄1個、塩素2個)です。
リン酸塩化物 (Phosphorus Oxychloride)
リン酸塩化物はリン酸クロリドとも呼ばれ、分子式 POCl₃(リン1個、酸素1個、塩素3個)です。常温で液体であり、湿った空気に触れると加水分解してリン酸を生成します。生成したリン酸は食品保存、錆除去、歯科医療などに広く利用されますが、骨密度低下や腎障害(腎結石を含む)などの健康リスクが報告されています。
ニトログリセリン (Nitroglycerin)
ニトログリセリンはトリニトログリセリン、グリセリン硝酸エステルなどとも呼ばれる油状の高爆発性液体です。化学式は C₃H₅N₃O₉(炭素3、水素5、窒素3、酸素9)で、軍事・産業分野での利用が多いです。シリカと混合すればダイナマイト、ニトロセルロースと混合すれば無煙火薬(バリスタ)となります。また、心臓薬の有効成分として医療にも使用されます。主な健康影響としては頭痛、めまい、心臓症状が挙げられます。
