灌漑システムで使用されるポンプの種類

灌漑システムに用いられるポンプは設計やタイプがさまざまです。効率的で効果的な灌漑を実現するためには、適切なポンプの選定と、常に良好な動作状態を保つことが重要です。ポンプは灌漑設備、配管システム、そして何より水源の条件に合わせて選びます。

遠心ポンプ

遠心ポンプは浅い井戸や湖、貯水池から水を汲み上げるのに適しています。また、配管内のブースターポンプとしても使用されます。作動させる前に必ずプライミング(完全に水で満たす)を行い、吸込管内の空気を除去します。吸込管の継手や接続部はすべて気泡がない状態に保つことが重要です。手動真空ポンプやエンジン駆動のプライミング装置で行うことができます。遠心ポンプは水平型と垂直型がありますが、水平型はメンテナンスが容易でコストも低いため、灌漑現場で最も一般的です。

深井戸タービンポンプ

深井戸タービンポンプは、遠心ポンプが届きにくい深い井戸や水面下の水源で使用されます。ポンプは常に水中に浸っているためプライミングは不要です。遠心ポンプに比べて効率が高く、深井戸からの給水に適しています。ただし、価格が高く、故障時の修理に手間がかかります。構成はヘッド、ポンプボウルアセンブリ、シャフト・カラムアセンブリの三部からなり、ヘッドが排水口となり他の部品を支えます。

潜水ポンプ

潜水ポンプはタービンポンプに電動モーターを組み合わせたものです。モーターとポンプ本体が共に水中に沈められるため、深井戸タービンポンプで必要な長い駆動軸やベアリングリテーナーが不要になります。電動モーターとポンプの間に設けられたスクリーンを通して水がポンプ内部に取り込まれます。

プロペラポンプ

プロペラポンプは水流を調整するために使用されます。高流量や低揚程が求められる灌漑システムで有効です。プロペラのブレードは常に水中に浸しておく必要があり、そうしないと機械的振動や損傷の原因となります。

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