刺激剤が心拍数に及ぼす影響

定義

刺激剤は中枢神経系に作用し、脳内のドーパミン濃度を上昇させる精神活性物質です。ドーパミンは快感・運動・注意を調節する神経伝達物質です。カフェインやニコチンといった合法的な薬物から、肥満・ナルコレプシー・注意欠陥障害(ADHD)治療に処方される医薬品、さらにはコカインやメタンフェタミンなどの乱用薬まで、さまざまな種類があります。

心拍数への影響

刺激剤は血圧と心拍数を上昇させ、呼吸や体温、精神活動も活発にします。また血管を収縮させ血糖値を上げ、食欲を抑えると同時に覚醒感やエネルギーを増大させます。

副作用

特に乱用される刺激剤(コカイン、メタンフェタミンなど)は、1997年のロンドン・ナショナル・アディクション・センターの研究で、不安、抑鬱、偏執、パニック発作、睡眠障害などが報告されています。

危険性

高用量や心臓疾患を抱える人が使用すると、心拍数が危険なレベルまで上昇し、心筋梗塞、心不全、けいれん、脳卒中を引き起こす恐れがあります。また、一部の市販の去痰薬と併用すると血圧が過度に上昇し、不整脈を招くことがあります。

突然死のリスク

2009年の米国食品医薬品局(FDA)と国立精神衛生研究所(NIMH)共同研究では、ADHD治療薬(アデロール、デキセドリン、リタリンなど)使用と小児の突発性心臓死との関連が示されました。リスクは自動車事故での死亡リスクと同程度とされ、未診断の心臓疾患と薬剤の併用が要因と考えられています。

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