人間に寄生する主な腸内寄生虫の種類は?

寄生虫というと不快なイメージがありますが、実は人間も食べ物や水、土壌を通じてさまざまな腸内寄生虫に感染することがあります。以下では、代表的な腸内寄生虫とその特徴、感染経路、治療法についてまとめました。

回虫(ピンワーム)

  • 世界で約2億人が感染しており、特に子どもに多い(約30%)。長さ約1.3cmの白い虫で、雌は直腸周辺に1日約1.5万個の卵を産む。抗寄生虫薬を1回服用すれば多くの場合治癒できる。

鉤虫

  • 熱帯・亜熱帯地域に多く、幼虫は土壌中で数週間待機し、皮膚を通じて体内に侵入。血流で小腸へ移動し、腸壁に付着して宿主の血液を吸う。成虫は1〜2年で自然に死ぬが、感染は長期間続くことがある。

回虫(ラウンドワーム)

  • 最も一般的なヒト寄生虫のひとつ。卵を誤って摂取すると、体内で孵化し小腸に侵入。その後肺へ移動し、咳や喉の奥で飲み込まれ再び小腸に戻り成虫になる。雌は1日約20万個の卵を産む。

鞭虫

  • 約60種あるがヒトに感染するのはごく少数。汚染された食物や土壌から卵を摂取し、小腸で孵化後大腸へ移動。成虫は約2か月で成熟し、1日3,000〜20,000個の卵を産む。

条虫

  • 主に猫や犬が感染し、ノミを飲み込むことで増える。ヒトが感染するのは「牛条虫」と「豚条虫」の2種で、加熱不足の肉を食べることで感染。卵が体内で孵化し、成虫は腸内で長期間にわたり栄養を吸収しながら増殖する。

いずれの寄生虫も、適切な薬剤で治療可能です。予防は生肉・加熱不足の食品を避け、手洗いや衛生管理を徹底することが重要です。

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