ジアルジア(Giardia)の生活環と対策

ジアルジアは単細胞の原虫で、米国の公衆衛生検査所で最も頻繁に診断される腸内寄生虫です。人間だけでなく、犬、猫、家畜など幅広い動物に感染します。感染後の症状は最長で6週間続くことがあり、世界中で見られますが、特に温暖な地域で多く、子供に多く見られます。米国疾病予防管理センター(CDC)は、ジアルジアを水系感染症の主要因の一つと位置付けています。


1. 摂取(Ingestion)

感染は、宿主がシスト(嚢子)を摂取することから始まります。感染を引き起こすのに必要なシストは約10個程度です。


2. トロフォゾイトの放出

摂取されたシストは小腸で二つのトロフォゾイトに変化し、腸内に放出されます。トロフォゾイトの一部は腸壁に付着して増殖し、残りは腸腔内を自由に漂います。


3. 増殖(Reproduction)

腸壁に付着したトロフォゾイトは二分裂による無性生殖で増殖します。


4. 嚢子化(Encystment)

一定のタイミングでトロフォゾイトは嚢子化し、活動が停止したシストとなります。このシストは宿主の糞便とともに排泄されます。


5. 環境中での感染(Infection)

排泄されたシストは土壌中で数か月間生存し、冷たい気候でも耐えられます。汚染された土壌が水や食物、あるいは手に付着すると、再び摂取され、生活環が繰り返されます。


6. 治療(Treatment)

ジアルジア感染の主な症状は下痢、腹痛、膨満感、吐き気、嘔吐、倦怠感です。感染後7〜10日で症状が出現し、多くは自然に治癒しますが、治療が必要な場合はメトロニダゾールを5〜10日、またはフラゾリドンを7〜10日投与します。適切な薬物治療により、ヒト宿主内での生活環は断ち切られます。

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