拡張期血圧の定義と健康への影響
医師の診察室でよく目にする、上下2つの数字。看護師が「120/80です」と言うことがありますが、これらは何を示すのでしょうか?上の数字は収縮期血圧、下の数字は拡張期血圧です。血圧は心血管の健康状態を評価する重要な指標です。
機能
米国心臓協会(AHA)によると、収縮期血圧と拡張期血圧は協調して血液を全身に送り出す役割を果たします。血管、心臓、毛細血管からなる閉じた循環系は、適切な圧力がなければ機能しません。これら2つの血圧は、血液を体と脳へと送り出す力です。
識別
収縮期血圧は心臓が収縮し血液を送り出すときに測定され、拡張期血圧は心拍の間、心臓が休むときの圧力です。自転車のタイヤにハンドポンプで空気を入れるイメージで考えると分かりやすいです。ポンプを押し下げて空気を入れる瞬間が収縮期圧、ポンプを引き上げて次の吸引を待つ間が拡張期圧に相当します。動脈はタイヤの内側ゴムのように弾力性があり、血圧の働きはこの原理に似ています。
特徴
拡張期血圧は、動脈が血流に対して示す抵抗力と定義されます。呼吸に例えると、吸息時に肺が外側へ膨らむ圧力、呼気時に肺が内側へ収縮する圧力と同様です。収縮期に動脈は心拍の間に「伸び」ますが、その後に動脈壁が血流に対して戻る抵抗が拡張期血圧です。
専門家の見解(正常範囲)
AHAは拡張期血圧が80 mmHg 未満、収縮期血圧が120 mmHg 前後であれば「正常血圧」としています。これは心臓の健康が良好であるサインです。一般に、収縮期・拡張期ともに数値が低いほど心血管系は健康とされます。低血圧は症状が無い限り大きな問題ではありませんが、高血圧は重要なリスク要因です。
専門家の見解(高血圧)
拡張期血圧が90 mmHg 以上、または収縮期血圧が120 mmHg を超えると、AHAはそれを高血圧(ハイパーテンション)と診断します。収縮期と拡張期は機能的に連動しているため、どちらかが上昇すればもう一方も上がりやすくなります。高血圧は軽度から重度まであり、薬物療法、食事、運動などで管理が可能です。薬局の血圧測定機で 120/80 mmHg を超える結果が出たら、医師に相談して適切な対策を取りましょう。
血圧は日々の生活習慣と密接に関わっています。定期的な測定と適切な管理で、心血管疾患の予防につながります。
