公共の喫煙がもたらす危険とは?
公共の場での喫煙は、喫煙者だけでなく周囲の非喫煙者にも健康被害を及ぼします。受動喫煙によりタバコの有害物質が空気中に残り、曝露頻度が高いほどリスクは増大します。
肺がん
タバコの煙は、喫煙者が吐き出す主流煙と燃えている先端から出る副流煙が混ざり合った受動喫煙を構成します。これらの煙には発がん性物質のほか、クロム、ベンゼン、一酸化炭素、鉛、シアン化物、ニッケル、ポロニウムなどの有毒物質が含まれます。タバコの残留物は数時間空気中に漂い、喫煙者がいなくても有害粒子が残ります。その結果、肺がんのリスクが高まり、喘鳴、息切れ、血痰といった症状が現れます。
妊婦と胎児への影響
受動喫煙は妊婦にも喫煙と同等のリスクをもたらします。頻繁にタバコの煙にさらされると、乳児突然死症候群(SIDS)や死産、低出生体重、乳児のコリック、喘息などの呼吸器感染症のリスクが増大します。また、早産や胎盤早期剥離、胎盤破裂などの合併症を引き起こし、脳性麻痺や知的障害のリスクも高まります。
喫煙と心臓病
喫煙は動脈硬化を促進し、血管壁に脂肪性沈着物が蓄積します。その結果、血管が狭くなり心臓への酸素供給が減少し、狭心症や心筋梗塞のリスクが上昇します。さらに、末梢動脈疾患により手足の血流が阻害され、脚の痛み(間欠性跛行)や脳卒中のリスクも増加します。
