受動喫煙(サイドストリーム)の実態と健康への影響

サイドストリーム煙(受動喫煙)は、タバコの燃焼側から放出される煙で、喫煙者が直接吸い込む本流煙とは異なる二次的な煙です。この煙は空気中に拡散し、周囲にいる非喫煙者の肺にまで到達します。受動喫煙は非喫煙者の肺がんの主な原因とされ、健康被害は深刻です。

有害物質

受動喫煙には4,000種以上の化学物質が含まれ、そのうち約60種が発がん性が確認された物質です。さらに200種以上が人体に有毒とされています。タバコ一本の煙のうち、喫煙者が吸い込むのは約半分で、残りは周囲に放出され、長時間空気中に残ります。

発がん性

米国環境保護庁(EPA)はサイドストリーム煙を「グループA」発がん物質に分類しています。非喫煙者でも毎年約3,000人が受動喫煙に起因する肺がんで死亡し、膀胱がん、子宮頸がん、鼻副鼻腔がんのリスクも高まります。また、肺気腫や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの重篤な呼吸器疾患の原因にもなります。

子どもへの影響

妊娠中の受動喫煙は低体重児や突然死症候群(SIDS)のリスクを増大させます。18か月未満の子どもでは、毎年約30万人が受動喫煙に起因する呼吸器感染症にかかり、喘息や中耳炎の悪化も報告されています。

その他の健康影響

受動喫煙は喫煙者・非喫煙者ともに喘息症状を悪化させ、毎年約20万人が喘息の悪化で医療を受けています。さらに、呼吸器感染症、虫歯、鼻や目の刺激、耳炎などが頻発し、特に子どもでは年間100万人以上が中耳炎の治療を受けています。

警告と対策

米国疾病予防管理センター(CDC)は、サイドストリーム煙は本流煙よりも有害性が高いと指摘しています。受動喫煙は「環境タバコ煙(ETS)」として分類され、非喫煙者は喫煙者の2〜5倍の発がん性物質を吸い込む可能性があります。禁煙エリアの徹底や屋内禁煙の推進が重要です。

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