塩酸(ムリア酸)の危険性と応急処置
飲み込み(経口摂取)
塩酸を誤って飲み込むと、口腔・粘膜・食道・胃に重度のやけどを引き起こします。症状は、口や喉、胸部、腹部の痛み、喉の腫れによる呼吸困難、よだれ、発熱、血を吐く、血圧の急激な低下などです。意識がある場合は、すぐに大量の牛乳や水で希釈させ、嘔吐はさせません。速やかに医療機関へ連絡してください。
吸入
短時間の吸入でも、目・鼻・気道の刺激・炎症、肺水腫を引き起こす可能性があります。唇や爪先が青紫色になる、胸部の圧迫感、息切れ、咳、むせ、めまい、頻脈、低血圧、全身の脱力感などが見られます。すぐに新鮮な空気の場所へ移動させ、暖かく保ち、呼吸が止まったら心肺蘇生(CPR)を行い、直ちに医療機関へ搬送してください。
目・皮膚への接触
塩酸が皮膚や目に付着すると、濃度に応じて重度のやけど、潰瘍、瘢痕を生じます。長時間の皮膚接触は皮膚炎を引き起こし、目に入ると視力低下、白内障、失明の危険があります。影響部位は最低15分以上、流水で十分に洗い流してください。皮膚をこすったり洗ったりしないこと、衣服が浸透している場合はまず脱衣してから洗浄してください。すぐに医療機関での受診が必要です。
