事故報告の手順
1. 上司(またはオフィスマネージャー)への報告
事故が発生したら、従業員は直ちに上司に報告し、会社の事故報告プロトコルを開始させます。専門サービス業界(ジャーナリズム、広告、法律、ソフトウェア設計、エンジニアリング、建築など)では、オフィスマネージャーがこの役割を担います。報告は遅くとも当日勤務終了までに行うことが原則です。
2. 現場の安全確認と状況評価
上司は事故現場を視覚的に確認し、感電、火災、化学薬品の流出、不安定な構造、野生動物などの二次災害がないかチェックします。安全が確保できたら、被害者の意識・反応を確認します。
- 肩を揺すって呼びかけると首の損傷を悪化させる恐れがあるため、ふくらはぎを軽くつねるなどして刺激します。
- 反応がない場合は直ちに「911」へ通報し、脈拍と呼吸を確認します。CPRは有効な資格を持っている場合に限り実施してください。
- 被害者が意識清明であれば「大丈夫ですか?」と声掛けし、行動や言動を観察します。骨折や頭部・頸部外傷、出血が目立つ場合は即座に「911」へ通報します。
- 外傷が小さい場合でも、被害者が医師の診察を希望すれば「911」へ連絡し、希望しない場合は現場の救急箱を提供します。
この一連の作業は、できるだけ2名以上の証人(被害者と無関係な人物)がいる状態で行い、後の報告書作成や訴訟時の証言に備えます。
3. 被害者への適切なケア
- 「911」へ通報した場合は、救急隊が到着するまで被害者のそばに留まり続けます(火災や感電などの危険がなければ)。
- 被害者が救護を拒否した場合でも、少なくとも1名の証人は常に視覚的に確認できる位置に居続け、失神などの二次的リスクに備えます。
- 救急車の要請を断られた場合は、医師やタクシー、家族への連絡を依頼された通りに手配します。
4. 証人の特定と聞き取り
事故を直接目撃した従業員、来客、通行人など全ての証人をリストアップし、氏名・住所・電話番号を取得します。証人が複数いるほど、後の報告書作成や訴訟防衛に有利です。
5. 現場の写真撮影
ガスの遮断やブレーカーの切断、火災の消火など安全確保の後、現場に触れずに写真を撮ります。被害物や被害者の怪我は、できるだけ近距離と遠距離の両方で撮影し、視覚的証拠として残します。被害者が撮影に同意しない場合は、無理に求めないでください。
6. 警察対応
「911」通報や被害者自身の警察への申し立てがあった場合、警察官が現場に到着し、上司と証人に対し質問します。質問には正直かつ簡潔に答え、求められた情報以外は提供しないようにします。
7. メディア対応
事故が訴訟に発展する可能性があるため、従業員は記者からの質問に答えてはいけません。代わりに「訴訟が保留中のため、コメントできません」と伝えるよう指示します。
8. 社内事故報告書の作成
事故の規模に関わらず、必ず社内報告書を作成します。報告書には以下を含めます。
- 事故発生日・時間・場所
- 関係者(被害者・証人・上司など)の氏名・連絡先
- 事故の詳細な経緯と数値データ(例:血液の量、損傷部位のサイズ)
- 対応策(救急要請、現場の保全、写真撮影など)
- 損害を受けた資産や設備の一覧
