Allergan と Ethicon のラップバンドの違い

ラップバンド手術は、調整可能な胃バンドを用いた肥満治療です。主に Allergan が製造する「Lap‑Band」と、Ethicon Endo‑Surgery が製造する「Realize Band」の2種類が広く使用されています。本稿では、両者の歴史、臨床結果、サポート体制、バンドサイズ、調整方法の違いを比較します。

使用歴史

  • Allergan の Lap‑Band システムは 2001 年に米国で承認され、Realize Band より 6 年早く市場に登場しました。
  • Realize Band はスウェーデンで 1986 年に「Swedish Adjustable Gastric Band」として使用が開始され、後に米国でも販売されています。

臨床結果

  • 米国で実施された 3 年間の臨床試験では、Realize Band を装着した患者は余剰体重の平均 40% を減量し、BMI も有意に低下しました。
  • 最近の Lap‑Band の研究では、手術後 1 年で余剰体重の 47% が減少したと報告されています。

サポート体制

  • 両システムとも、術前・術後の食事指導やメンタルサポートを提供するオンラインプログラムを用意しています。

バンドサイズ

  • Realize Band は 23 mm が最大幅で、バンドの脱脱落(スリップ)リスクを低減する設計です。
  • Lap‑Band は 2 種類のサイズと 2 つのアクセスポートを備えており、患者個々の解剖学に合わせたカスタマイズが可能です。

調整方法

  • Realize Band は低圧バルーンを採用し、充填時にバルーンが伸びたり緊張したりしにくい構造です。
  • 一方、Ethicon Endo‑Surgery の研究によれば、Lap‑Band のバルーンは容量の半分未満で充填した際に伸びが見られたと報告されています。

減量手術(肥満手術) - 関連記事