眼底検査(ファンドスコピー)とは?
眼底検査(ファンドスコピー、別名:眼底鏡検査)は、眼科医や検眼士が眼球の内部、特に眼底(網膜、視神経乳頭、黄斑、血管)を直接観察する医療手技です。眼底は眼球の最も内側に位置し、視覚情報の受け取りや血液供給に重要な役割を果たします。
検査の流れ
1. 瞳孔散大
検査前に散瞳薬の点眼を行い、瞳孔を広げます。これにより眼底全体を広範囲に観察しやすくなります。
2. 光源の使用
眼底鏡(オフタルモスコープ)などの光源で眼球内部を照らし、詳細な像を得ます。
3. 眼底の観察
散大した瞳孔を通して、眼底鏡で網膜・視神経乳頭・黄斑・血管の状態を順に確認します。
眼底検査で観察できる主な構造
網膜
光に感受性のある薄い組織で、色調や透明度、黄斑変性、裂孔、剥離などの異常を評価できます。
視神経乳頭(視神経頭部)
視神経が眼球から出る部位です。サイズ、形状、色、周囲血管の状態をチェックし、緑内障や視神経障害の所見を探ります。
黄斑
中心視力を担う網膜の小さな領域です。黄斑浮腫や加齢黄斑変性など、細かな異常の有無を確認します。
血管
網膜内の血管の走行・幅・色を観察し、血管閉塞や糖尿病性網膜症などの血管障害を早期に発見します。
検査の目的
診断
緑内障、糖尿病性網膜症、黄斑変性、網膜剥離、視神経異常など、多様な眼疾患の診断に不可欠です。
経過観察
治療効果や疾患の進行度を定期的に評価し、適切な治療計画を立てるために使用します。
スクリーニング
リスク因子や家族歴がある人を対象に、早期の病変を発見する予防的検査としても活用されます。
眼底検査は安全で痛みも少なく、眼の健康状態を総合的に把握できる重要な手段です。
