バリオトリック手術とラップバンド手術の違い
バリオトリック手術とラップバンド手術は、BMIが40以上で通常の食事療法で体重が減らない人向けの減量手術です。どちらもリスクや副作用がありますが、ラップバンド手術はリスクが最も低く、副作用も少ないとされています。一方、減量効果はバリオトリック手術の方が大きいです。
バリオトリック手術とは
バリオトリック手術は、胃や小腸の一部を外科的に縮小・切除・バイパスすることで、食物の摂取量や吸収量を減らし、体重減少を促す手術です。患者の体重や健康状態に応じて、以下のような方法が組み合わされます。
- 胃の容量を縮小する(スリーブ胃切除など)
- 小腸を迂回させる(胃バイパス)
- 胃の一部を封鎖または除去する
バリオトリック手術の副作用
胃の容量を最大90%まで減らすことができますが、以下のような副作用が報告されています。
- 腹部ヘルニア、胸痛、肺虚脱
- 便秘、脱水、心肥大、胆石
- 胃腸炎、ガス、胃拡張
- ダンピング症候群(嘔吐、悪心、倦怠感、発汗、失神、下痢)
ラップバンド手術とは
ラップバンド手術は、腹腔鏡を用いて胃の上部に調整可能なシリコンバンドを装着する手術です。バンドの締め具合は皮下ポートから生理食塩水を注入・除去することで調整できます。胃や腸を切除しないため、栄養吸収の問題が少なく、入院期間も短く回復が早いのが特徴です。
ラップバンド手術の副作用
主な副作用は以下の通りです。
- バンドの移動、侵食、滑脱、位置ずれ
- チューブの皮膚ポートからの切離、ねじれ、漏れ
- 食道痙攣、逆流性食道炎(GERD)、食道・胃の炎症
- 皮膚やポート部位の感染
その他の事実
- 死亡率はラップバンド手術が約1/2000、バリオトリック手術は約1/250と、バンド手術の方が低いです。
- どちらの手術も術後の食事制限や生活習慣の改善が必要です。過食は嘔吐や悪心を引き起こす可能性があります。
- ラップバンド手術はバリオトリック手術に比べて食事制限が緩やかです。
