手根管開放手術とは何か?
手根管症候群は、手や手首がしびれる感覚から始まり、やがて腕全体に痛みが走ります。前腕から手首にかけて走る正中神経が圧迫されることで起こり、放置すると症状は悪化します。最初の治療は保存的ですが、効果がない場合は外来で行える手根管開放手術が選択肢となります。
手術の必要性
保存的治療でしびれや痛みが6か月以上続き、改善しない場合、多くの医師は手術を勧めます。手根管開放手術は米国で一般的に行われている手術です。
手根管開放手術の意義
手根管を囲む靭帯(横靭帯)を切除し、正中神経への圧迫を軽減します。
手術の流れ
局所麻酔下で行う外来手術です。片手だけでなく、両手に手術が必要になることもあります。手術方法は大きく分けて「開放手術」と「内視鏡手術」の2種類があります。
開放手術(Open Release)
最も一般的な手術です。手首に約5cm(2インチ)の切開を行い、横靭帯を切断して圧迫を解除します。
内視鏡手術(Endoscopic)
回復が速く、術後の不快感が少ないとされています。手首と手のひらにそれぞれ約1.3cm(1/2インチ)の小さな切開を2か所作り、内視鏡カメラと専用器具を使って靭帯を切断します。
術後の回復と注意点
痛みがすぐに軽減しても、完全に回復するまでには数か月かかります。術後の合併症として、神経障害、関節の硬直、瘢痕痛、手首の筋力低下、感染などがあります。理学療法が必要になることもあり、再発を防ぐために原因となった動作は避けるよう指導されます。
