胃バンド手術の合併症と注意点
概要
胃バンド手術は、極度の肥満で食事や運動だけでは体重が減らない人を対象に、上部胃を小さなポーチに分離し、食事量を制限して早期に満腹感を得られるようにする手術です。バンドは腹部の小さな切開から体内に挿入されます。
誤解されやすい点
胃バンドは胃ステープリング(胃バイパス)に比べ合併症リスクが低いと誤認されがちですが、依然として大手術であり、重大な合併症や最悪の場合は死亡リスクも伴います。
主なリスクと合併症
- 胃穿孔:手術中に胃が裂ける可能性があり、追加手術が必要になることがあります。
- 感染症:切開部や体内での感染リスクがあります。
- 血栓・出血:手術後に血栓ができたり、制御不能な出血が起こることがあります。
- バンドのずれや脱落、切開部ヘルニアなど、機械的な問題も報告されています。
術後の影響
手術後は食事量が大幅に制限されるため、過食すると胃痛や嘔吐を起こすことがあります。また、食事や飲み物の摂取量を守らないと、期待した体重減少が得られないこともあります。
栄養・水分管理の注意点
摂取量が少ないためにビタミンやミネラルの不足が起こりやすく、医師の指示に従いサプリメントで補うことが推奨されます。脱水や低血糖も起こりやすく、適切な水分補給と食事計画が重要です。
ダンピング症候群
胃バンド手術でもダンピング症候群が起こり得ます。食べ物が胃から小腸へ急速に移動し、吐き気、嘔吐、めまい、発汗、下痢などの症状が現れます。特に高脂肪・高糖質の食事が原因となります。
