全関節置換術の適応はどのような人ですか?
全関節置換術の対象となる人
関節の重度の損傷があり、日常生活に支障をきたす場合、全関節置換術が有効です。以下は全関節置換術の典型的な適応例です。
変形性関節症(オステオアーサリティス)
軟骨がすり減り、痛み、腫れ、こわばり、可動域の制限が生じます。薬物療法や理学療法などの保存的治療で十分な効果が得られない場合に手術が検討されます。
関節リウマチ
自己免疫疾患により関節が炎症し、損傷が進行します。膝・股関節・手指など複数の関節が重度に障害され、機能低下が著しい場合に置換術が必要になることがあります。
外傷後関節症
骨折や重度の外傷後に関節が変形し、時間とともに関節炎が発症します。痛みやこわばりが日常生活を妨げる場合、置換術が推奨されます。
無血管性壊死(血行障害性壊死)
関節への血流が途絶え、骨が壊死します。激しい痛みや関節の崩壊が進行した場合、全関節置換が必要です。
股関節の先天性変形
股関節形成不全や発育性股関節脱臼など、浅い寛骨臼や脱臼が原因で重度の疼痛や変形性関節症が起こります。症状が進行した際には全股関節置換が検討されます。
既存の関節手術が失敗したケース
以前に行った関節手術で疼痛が改善せず、機能回復が不十分な場合、再度全関節置換術が選択肢となります。
手術の適応は、関節損傷の程度、患者さんの年齢・全身状態・活動レベル・本人の希望などを総合的に評価して決定します。担当医が病状を詳しく検査し、手術のリスクとベネフィットを説明したうえで、最適な治療法を提案します。
