部分的子宮摘出術(サブトータル/上部子宮摘出)とは

部分的子宮摘出術(サブトータル/上部子宮摘出)とは

部分的子宮摘出術は、子宮体部(卵管や卵巣が接続する上部)を切除し、子宮頸部は残す手術です。卵巣は通常残すため、ホルモン分泌は維持されますが、子宮が一部欠損するため妊娠はできなくなります。

手術の概要

手術中、外科医は子宮体部と子宮底部(子宮の上部)を取り除きます。子宮頸部は膣に繋がる狭い下部で、これを残すことで骨盤内の構造が保たれます。卵巣は特別な医学的理由がない限り残されます。

主な適応症

  • 異常子宮出血:薬物療法や他の治療で改善しない過度の月経出血。
  • 子宮筋腫:子宮筋層にできる良性腫瘍で、出血・疼痛・臓器圧迫などの症状が強い場合。
  • 子宮内膜症:子宮内膜様組織が子宮外に増殖する状態。症状や部位に応じて選択肢となります。
  • 骨盤臓器脱(子宮脱等):骨盤の支持組織が弱くなり、子宮や膀胱、直腸が膣内に下がる状態。脱の修復手術と併せて行われることがあります。
  • 子宮腺筋症:子宮筋層に内膜組織が侵入し、疼痛や異常出血を引き起こす疾患。病変が子宮上部に限局している場合、部分的摘出が検討されます。

手術後の影響

卵巣が残るため、エストロゲンやプロゲステロンの分泌は継続し、閉経前のホルモンバランスが保たれます。一方、子宮が部分的に除去されるため、妊娠は不可能です。

リスクと注意点

すべての手術と同様に、出血、感染、臓器損傷などのリスクがあります。手術前に担当医と十分に相談し、メリット・デメリットを比較検討することが重要です。

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