膝全置換術(TKR)の成功率はどの程度か?
成功率
米国メイヨークリニックや米整形外科医師会(AAOS)によると、全膝置換術(TKR)の成功率は90%以上です。手術後、多くの患者が膝の痛みが大幅に軽減し、日常生活動作が著しく改善すると報告されています。人工関節は通常15〜20年持続しますが、耐久年数は体重・活動レベル・全身の健康状態などに左右されます。
合併症
重篤な合併症(心筋梗塞、脳卒中、関節感染など)の発生率は2%未満です。一般的なリスクとしては、術後感染、麻酔に対する反応、近くの血管・骨・神経の損傷があります。術後の軽度な感染(副鼻腔、尿路、呼吸器、歯科感染)も、血流を介して人工関節に波及する恐れがあるため、早期に治療することが重要です。
回復期間
退院後は、週2〜3回、2〜6か月間の外来理学療法が推奨されます。自宅でも毎日、膝の屈伸運動を行い、関節可動域と筋力の回復を図ります。
術後の制限
日常生活への復帰は比較的早いものの、高衝撃の運動(ランニング、ジョギング、コンタクトスポーツなど)は避ける必要があります。
検討すべきポイント
膝置換手術のタイミングは、担当医と十分に相談して決めます。通常、理学療法や膝注射といった保存的治療を試みた後に手術が検討されます。以下のいずれかに該当する場合、手術が推奨されることが多いです。
- 常時痛みが続く
- 膝痛で睡眠が妨げられる
- 仕事ができないほどの障害がある
- 数ブロック以上歩くと痛みで止まる
