膝関節鏡視下手術の手順と概要

関節鏡視下手術とは

関節鏡視下手術は、2〜4箇所の1cm以下の小切開から、カメラや光源、拡大レンズを備えたスコープと、ミニチュアの手術器具(はさみ、シーバー、プローブ、バイトなど)を挿入して行う低侵襲手術です。スコープが関節内の映像をモニターに投影し、外科医はリアルタイムで膝関節内部を観察しながら手術を進めます。

膝関節の構造

膝は大腿骨(大腿骨)、脛骨(脛骨)、膝蓋骨(膝蓋骨)の3つの骨からなる蝶番関節です。関節鏡視下手術により、軟骨、靭帯(前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯)や滑膜の状態を直接確認できます。靭帯の損傷や断裂は膝の不安定や脱臼の原因となります。

関節鏡視下手術の対象疾患

主な適応は以下の通りです。

  • 半月板の断裂
  • 前十字靭帯・後十字靭帯の損傷
  • 滑膜炎(炎症性滑膜)
  • 膝蓋骨の位置異常(外側または内側へのずれ)
  • 関節内の遊離体(軟骨片・骨片)

手術では損傷した軟骨や半月板の修復・切除、靭帯の再建、膝蓋骨の位置矯正、洗浄(ラバージ)や壊死組織除去(デブリードメント)を行います。

回復とリハビリテーション

回復期間は手術内容と個人差によります。靭帯再建術以外は比較的早く回復し、ほとんどの患者は当日退院できます。術後は「RICE」療法(安静、氷冷、圧迫、挙上)を推奨します。体重負荷は痛みの程度に応じて調整し、杖は3〜7日間使用することが一般的です。自動車の運転は少なくとも1週間は控え、座位中心の仕事は約1週間で復帰可能ですが、肉体労働は更なるリハビリが必要です。

予後

予後は損傷の程度と手術の内容に左右されます。適切な手術とリハビリにより、日常生活やスポーツへの復帰が期待できますが、再発防止のために活動制限や筋力強化が重要です。

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